生涯一緒という前提
10年以上も一緒にいるとどこか安心感があったし、笑いながら『既婚者の今敢えてリスク背負って遊ばないよ』といつか前に言っていた。
まさか妻が不倫するとは思ってもいなかった。
常識的でいつも正してくれるしっかりした妻。その妻がまさか。
自分の短所を誰よりも知り、それを理解しながら一緒に過ごしてきてくれた。
良いことだけじゃなくて辛い嫌なことも沢山経験してきたし、そんな部分を知っているからこそ絆があると思っていた。
そんな妻は自分の全てだった。
妻ありきで決断してきた人生
そんな生涯を共にするパートナーのためなら出来ること何でもしたいし、優先してきた。
理由は簡単で『自分と一生を共にする妻』だから。
人って自分を大事にする部分を誰しもが持っていると思ってる。
そういう意味で妻は自分の一部でもあり、もう一人の自分でもあって自分と同じくらい優先順位が高い。
気付けば自分よりも遥かに妻の存在の方が大事で大きく第一優先になっていた。
お金・時間の使い方を中心とする生活の中心全てが妻中心に回ってた。
妻を大事にしている自分に酔ってただけ
結局自分は妻から望まれていないのに勝手に妻を第一優先にしてきただけだった。
よく妻の話を外ですると「奥さんを大事にしている」と言われた。
周囲が過剰と思う程に妻に執着・依存しているとも思われたかもしれない。
けどそれでいいと思っていた。
妻を愛し大事にすることの何が悪いのか分からなかった。
それが望ましいと思ってたし、夫側が愛し妻側が愛される夫婦関係が上手くいく秘訣だとさえ思っていた。
けど結果的にそれは間違ってた。ただの自己満足に過ぎなかった。
